今年も10月。すっかり秋のエネルギーですね。
秋の夜長、みなさまは いかがお過ごしでしょうか。
9月から、ずっと晴れの日が少なく、曇り空か雨空。
秋の夜空の星たちを見ることができなくて、ちょっぴりつまらない。
でもね
きらきら星ではなく、
ひそひそ星。
星達は、きらきらや、ぎらぎらではありませんが、
何だかこの秋以降の新しい展開を、どうしていこうか、
ひそひそと会議をしているよう。
今回のブログの このタイトルは、園子温監督の映画、 『ひそひそ星』 から。
正直、園子温監督の映画作品は 私には合わないみたいでいつもスルー。
だけど、今回はこの、『 ひそひそ星 』 と言う
その言葉が発する雰囲気に
ハートが打ち抜かれて、
ワタリウム美術館という、ユニークな美術館での、
~ひそひそ星~、監督の初個展ということで足を運びました。
園子温監督。 ど変態。←親しみを込めて
やや変態の私には到底及ばない、ど変態ぶり。←尊敬を込めて
そんな監督の初個展は、タイトルから察するように、醸し出される世界観が
半端なく良かったのです。
個展の入り口にあった、監督のメッセージ。
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【 今際の際 】 の橋 (【今わのきわ】 と読みます)
人々がひそひそと会話しながら、生と死の境界線に
危うげな火のようなうつろいの中で生きている。
「 あの世 」 と 「 この世 」の掛け橋。
どちらも 「 あの世 」 であり 「 この世 」 である。
こちらと向こう、どちらも過去であり、どちらも今である。
過去に思いをはせる人々と、未来を夢見る人々
どちらも過去であり、未来であり、現在で、
そこにかかる橋は「今際の際」の橋。
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うーーーーーーん、すごいです。
そして、大きな壁一面を真っ赤にペイントし、
自らの想いを白文字で書きなぐり、スペースを埋め尽くしていた作品。
そんなたくさんの文字を
たくさんの夜空の星を、圧倒するかのように眺める。
目が慣れてきた頃
流れ星がスーーーっと流れたのを この目で捉えたかのように
一筋の輝きを目にする。
そんな、流れ星のように
私の心を捉えた一説。
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人生は待っていることである。
だれもが何かを待っていながら人生を生きている。
待つことが終われば、人生は終わる。
待つことが人生ならば、すべての人はだれかを待たせているんだ。
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