東京、町田に移り住む前は、北海道の札幌市で暮らしていました。
私達は、転勤族の根無し草。
2~3年ごとに住む家を変えて、家族の人数や、年齢も考えて、
ちょうど良いお家を探す、ヤドカリ生活でした。
いつでも移動できるように、荷物は必要最低限。
場所とお家がコロコロと変わる為、お家にあるものは、
心から好きなもの、ホッとするもの、一緒に長い人生の旅を共にするもの。
ひとつひとつ、厳選して選びました。
ようやく出会った、これだ!!! というものを見つけては、大切に使い、
例えば、新婚時代の2人席の丸いダイニングテーブルは、家族が増えて小さくなると、
足をカットして、ちゃぶ台にして、今も、天板をみがき、オイルをぬり、
リビングの真ん中に鎮座しています。
自分たちで、アンティークに仕上げていくのも好きですが、
元々のアンティーク好きが高じて、
札幌時代には、アンティークの家具と雑貨のお店で、ごきげんに働いていました。
アンティーク。
壊れかけてても、手を入れて、大切にされて、時代を生き抜いてきたもの。
その辺にある流行のものや、高級なもの、新しいものが持つ、輝きやパワーはないかもしれないけども、
長い間、時代を生き抜いてきた、温かみがあり、そこが愛おしくて好き。
人間関係もそう。
時々、壊れそうになる。
そんな時は、壊して、新しいものを迎え入れることも出来ますが、
せっかくの一期一会。
人間関係も修理出来るなら、愛情と時間をかけて修理、修繕をする。
すると、それは、味わいがさらに増して、アンティークの魅力へと。
唯一無二の輝きをまとうと思うのです。
婚約祝いのダイアモンドは全く興味がなかったので、
アンティークの蓄音機を選び、
両親や親戚から、理解不能と、
宇宙人扱いされた、1品。 (照)