大晦日。
新しい年への移り変わりのご準備が終わって、
みなさま、ゆるりとされている頃でしょうか。
今年も108の除夜の鐘が鳴りますね。
みなさまもご存知だと思います、108の除夜の鐘、
108は、人間の煩悩の数と言われています。
煩悩とは、わかりやすく言うと、欲。
食べたい、寝たい、欲しい 等、人間には108の欲があるという。
ヨガの先生のイメージが、どうしても欲もない、
聖人のようにとられてしまいますが、
いやいやいやー! 私は先生でも師匠でも、マスターでもないです!と。
人間!なんです。
しかも、ザ・人間なんです!
なので、もちろん感情あります!
欲望、あります!
人間だれもが心の中に持っている、自分でもなかなか制御できない、
柔らかい流れみたいなもの、持っています。
そして、昔は、それを思考や、理性、意志の力で取り扱おうとしていました。
でもね、理屈で整理しようとすればするほど、泥沼にはまって動けなくなってしまう。
感情は、制御するのではなくて、見つめて、認めて、見守る。
聖なる部分も不浄な部分も、相反する2つを合わせ持つのが人間。
その2つをやさしく迎え入れる。。。
甘ったれや、涙もろさや、寂しがり屋や、おろおろ、ぼこぼこ、うだうだの自分も、
無視したり、否定したりしない。
自分がしっかりと、受け入れることで、観えてくる世界があると思うのです。
人間特有の感情=ハートを味わうために、この肉体という物質に入って
ここにいると思うのです。
なので、今年も108の除夜の鐘に耳を傾けます。
これは私の師匠、綿本彰氏が、ティーチャートレーニングの時にプレゼントしてくだっさった宝物。
108個の煩悩の数がつながった、マントラ瞑想用のインドの数珠。
(この数珠は、先日お話した、映画 『食べて、祈って、恋をして』で、インド編で、
主人公のジュリアロバーツも、首からネックレスのようにかけています。)
除夜の鐘の後は、一人でひっそりと、
マントラ瞑想用のインドの数珠を使って、
108回マントラ瞑想を行います。
煩悩の数と、同じ数の、108回 祈りを捧げます。
それは自分が一番好きなマントラで。
『 ロカハ サマスタハ スキノ ババンデゥ 』
生きとし生けるものが全て幸せでありますように。
来年また、ご縁あるみなさまと、時間と空間をご一緒できますことを、
心より楽しみにしています。
今年も本当にありがとうございました。
2015年の心からの感謝をこめて。
祝福と共に。
2015年 12月 31日
衣川 里佳