谷川俊太郎さん

 

幼稚園児の時にはまって、1冊まるまる暗記し、暗唱していた本。

『 これは のみの ぴこ 』

この本が、詩人の谷川俊太郎さんとの初めての出会いでした。

面白いもので、この絵本は、42歳になっても、未だに暗唱できるという。

谷川俊太郎さん

もちろん当時(幼稚園児の私)はそんな、すごい方だとは知らずに

高校生で、再び谷川さんを知り、その世界に はまる。

恋愛をして、結婚して、子供を産んで、
大病をして、真っ暗闇を知って、
再び、谷川さんの詩を読み込む。

北海道で生活をしていた時、

大好きで通っていた公園、モエレ沼公園。
その中の、ランファン・キ・レーブ というステキなお店。
特別な時にのんびりと時間を過ごすお店。

実は、このお店に、谷川さんが、いらっしゃったようで、
白い四角いお皿に、谷川さんのサインが。

人生の中で、要所要所で、自然と谷川さんと、交差する。

谷川さんは、もう高齢だし、1度、会いに行こうかな。。。

 

人生って、不思議。

私は今、ヨガ屋さんをしている。

ヨガ屋さんって、いったい何を売っているのだろう。

いのち
いきる

を、輝かせるのがお仕事なのかな。

今日は、そんな谷川さんの、詩の中で、
代表的な作品を、改めてここで。

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生きる

谷川俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまがすぎてゆくこと

生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ

人は愛するということ
あなたの手のぬくみ

いのちということ